今日のサンジは何ですか?



 は別の世界からきたと言った。
 最初は信じられなかったが、悪魔の実を食べた訳ではないのに空を翔べるし、自分の知っている『気』というものを感じて瞬間移動する事も出来るのに、カナヅチじゃない。
 その上、不思議な力で闘い、強い。初めて会った時に執拗に追いかけられたと言って、海軍の軍艦を沈めていた。

『オマエ、オレの仲間になれ!』
 船長の一言で強制的に仲間入りさせられた女性。
 行く所も目指す所もないから、ルフイについて行く。とちょっと諦めた様な目的が決まってホッとしたような笑顔で笑った。
 その笑顔を見た時、サンジの世界が彼女に染まった。

「サンジ、火いる?」
 煙草を口にすると何処からか声がしてが現れ、指先から小さな青白い光を出す。
「ありがとう。さん」
「いいえ。これぐらい、いつも美味しいご飯のお礼です」
 ニッと笑った顔が幼く感じるが彼女はロビンより年上だと言った。

 自分が弱く力がないといつも言っているは人の役にたつのが嬉しいらしい。
「サンジ、今日のおやつ何?」
「珍しいね、さんがおやつを聞きにくるの」
 本当は解ってておやつを作り終わってからサンジは外に出た。
 前の島でチョッパーと嬉しそうに食べているを見かけたから。
 サンジはゆっくりと煙草の煙を吐き出すと、本日のおやつを告げた。
  愛しい人の笑顔を見る為に。